朝は室内での静かな遊びから始まり、その後は雨の中での散歩へ。そして一日の終わりには、お正月の準備に気持ちが向かいました。保育の現場での子どもたちの姿と、自分自身の暮らしが自然につながっていく、そんな一日を振り返ってみたいと思います。
Loose Parts(ルーズパーツ)が生み出す、キッチンエリアでの探究
週末にバリュービレッジで購入した小さなカップケーキ用のパン型と金属製のカップに、散歩の際に子どもたちと拾ったチェスナッツや松ぼっくりを加え、朝の時間にキッチンエリアへ置いてみました。特別な説明はせず、ただ環境として用意しただけです。
私たちの園では、遊びはできるだけオープンエンドであることを大切にしています。一つの遊び方しかないおもちゃではなく、子どもの想像力によってさまざまな使い方が生まれる素材を選ぶことで、遊びはより豊かになります。そのため、室内はプラスチック製のものをできるだけ減らし、自然素材を取り入れ、家庭の延長のような落ち着いた空間になるよう心がけています。
早朝は登園する子どもの人数も少なく、今日は20分ほど、一人の子どもと二人きりで過ごす時間がありました。その子はまずキッチンエリアへ行き、チェスナッツを一つずつ丁寧にパン型の中に並べ始めました。その後、チェスナッツを金属製のカップに入れた瞬間、「カラカラ」という音がすることに気づきます。
「Sound!」と言いながらカップを揺らし、その音を楽しみ、部屋の中を歩き回っては保育士一人ひとりに聞かせていました。誰かに教えられたわけではなく、自分で見つけ、試し、確かめる。その姿に、環境が持つ力と、ルーズパーツの奥深さを改めて感じました。
絵本の世界とつながる、雨の日の散歩
室内で十分に遊んだあと、朝から降っていた雨の中でも子どもたちと散歩に出かけました。最近、子どもたちの間で大人気の絵本があり、その物語の世界を実際に確かめに行くような散歩だったからです。
その絵本は、丘の上にあるお城へ少しずつ近づき、城の中へ入り、地下の鍵のかかった部屋を開けるとモンスターが現れ、そこから逃げ出すという物語です。お城の周りには堀があり、そこには「Green slimy things」、つまり藻があると描かれています。この表現が子どもたちは大好きで、想像を大きく膨らませています。
園の近くには魚がいる池があり、そこにも藻が見られるため、「今日はそこを見に行こう」という目的で散歩に出かけました。池は園のすぐ近くですが、少し距離を伸ばすためにご近所を回りながら向かいました。外に出ると想像以上の大雨でしたが、子どもたちは水たまりを見つけてはジャンプし、雨の日ならではの環境を全身で楽しんでいました。
今日は気温がそれほど低くなかったこともあり、濡れてはいたものの、文句はほとんど聞かれませんでした。天気の良し悪しは基本的には大人の都合であって、子どもにとってはすべてが遊びの素材になるのだと、改めて感じる時間でした。
一日の終わりに感じる年末の気配
今週は早朝勤務でもあり、仕事は15時半に終了しました。その後、日本食料品店へ立ち寄りました。そろそろお正月の準備をしなければと思ったからです。本格的なおせちを作る予定はありませんが、やはりお正月は少し特別な食事にしたいと思っています。
店内にはすでに鏡餅が並び、冷凍食品コーナーには、かまぼこや伊達巻、黒豆などもありました。海外にいながら、日本の行事食に触れられることにありがたさを感じます。今日は大雨の中で荷物を持って帰ることを考え、最低限、自分では作れないものや必要な材料だけを購入して帰宅しました。
最近のおせちは本当に多様ですが、今年は何を作ろうかと考えています。ふと思い出したのが、母がよく作ってくれていたフランスパンの中に具材を詰める一品です。手間はかかりますが、年に一度の特別な味。今年は久しぶりに母にレシピを聞き、自分で挑戦してみようかと思っています。
室内での静かな遊びから始まり、雨の日の散歩へ、そして季節の行事に思いを巡らせる時間。一つひとつは小さな出来事ですが、振り返ると、保育の現場と自分自身の暮らしが自然につながっていることに気づかされます。こうした何気ない日常の積み重ねが、子どもたちの学びと、私自身の心を豊かにしてくれているのだと感じた一日でした。


