カナダ生活 - クラフト・手作り

年末年始最終日|裁縫と作り置きで整える、仕事始め前の一日と思考の整理


年末年始のお休みも、今日が最終日。明日から仕事が始まると思うと、少し気持ちを切り替える必要があります。そんな今日は、外に出る予定は入れず、手を動かしながら心と生活を整える一日にしました。裁縫と作り置き。この二つの時間が、思っていた以上に自分をリセットしてくれた気がします。


裁縫は無心になれる時間、そして思考の整理

朝起きて最初に取りかかったのは、友人たちへの誕生日プレゼントと遅ればれながらのクリスマスプレゼント作りでした。今月誕生日を迎える友人が二人おり、さらにクリスマスに会えなかった友人とも、明日仕事終わりに食事へ行く予定があるため、そのプレゼントを用意しました。

作ったのは、小さめのトートバッグ。以前、別の友人とその娘さんのために作ったものの色違いです。ちょっとした小物を少し入れるのにちょうどよいサイズで、実用的でありながら見た目も可愛い形。裁縫をしている時間は、不思議と他のことを一切考えなくなります。目の前の布とミシンだけに集中する感覚は、まるでメディテーションのようです。

裁縫を始めたきっかけは、コロナ禍でのマスク作りでした。ミシンに触れるのは、小中学校の家庭科以来でしたが、やってみるとその楽しさにすっかりはまり、今では立派な趣味の一つになりました。ただ、一番面倒なのは「最初の寸法取り」です。


寸法がすべてを決める、数学と思考力の話

これはDIYが好きな父もよく言っていましたが、裁縫もDIYも、実際に縫ったり組み立てたりする作業は最後の工程です。ミシンで布を縫っている時間や、ハンマーで木を組み合わせている場面は想像しやすいですが、実はそこに至るまでの「寸法を決める」「順番を考える」「材料を切りそろえる」段階こそが、出来を大きく左右します。

例えば今回作った小さめのトートバッグでも、完成形のサイズから逆算して、底の幅はどれくらい必要か、持ち手の長さは短すぎないか、縫い代を含めると裁断サイズはいくつになるのか、といったことを事前に考え準備します。少しでも計算がずれると、出来上がった時に「合わない」「バランスが悪い」と感じてしまいます。

布の場合は多少の調整ができますが、それでも限界があります。布を裁断する前にきちんとアイロンをかけてまっすぐに整えること、メジャーで測った長さが本当に正確かを確認すること。こうした下準備ができているかどうかで、縫っている最中のストレスや仕上がりの美しさがまったく違ってきます。

この工程を通して、改めて「数学の力」は単なる計算ではないと感じました。数字を扱う力だけでなく、頭の中で立体や完成形を思い描く空間認識力、工程を順序立てて考える論理的思考力も含まれています。学生時代、私は数学が得意でも好きでもありませんでしたが、以前保育士向けのワークショップで「数学的思考は、子どもが物事を計画し、問題を解決していく力の土台になる」と聞いたとき、とても腑に落ちました。

カナダでは、幼児教育の中で「勉強」という形で数学を前面に出すことは多くありませんが、分類(ソーティング)や順番(シークエンス)、形や空間の認識といった活動は、日常の遊びの中に自然に組み込まれています。裁縫をしていると、まさにそれと同じことを大人になってから体感しているように思います。

もし子どもの頃に、「数学はテストのための計算ではなく、ものづくりや考え方につながっている」と知っていたら、向き合い方も違っていたかもしれません。裁縫を通して、そんな気づきを改めて実感した時間でした。


作り置きランチで整える、仕事始め前の生活リズム

友人たちへのプレゼント作りがひと段落した後は、来週一週間分のランチ作りに取りかかりました。私は基本的に、毎日同じものを食べていてもあまり気にならないタイプなので、週末にまとめて作り、平日はそれをお弁当として持っていくスタイルが自然と定着しています。

朝食や夕食は、その日の気分や家にある食材で簡単に済ませることが多いのですが、昼食だけは意識してきちんと食べるようにしています。仕事中の集中力や体力に直結するのは、やはり昼食だと感じているからです。お昼を適当に済ませてしまうと、午後のパフォーマンスが明らかに落ちてしまいます。

今年の目標の一つとして、食事の配分を「朝2:昼3:夜1」にすることを意識しています。一番しっかり食べるのは昼食、次に朝食、そして夕食は軽めに。このリズムを作ることで、体への負担を減らしつつ、日中の活動量を支えたいと考えています。まだお正月料理の残りもあるため、それらは夜に少しずつ取り入れながら調整しています。

作り置きした料理を冷蔵庫に用意しておくことで、平日は帰宅後に一から食事を考えなくて済みます。仕事から帰る頃には、時間も気力もあまり残っていない日が多いため、この「事前に整えておく」やり方が、今の自分の生活リズムにはとても合っていると感じています。


まとめ

年末年始の最後の一日は、特別な予定がなくても、自分の暮らしに丁寧に向き合う時間があれば、それだけで十分だと感じました。手を動かし、先のことを少しだけ整えておく。その積み重ねが、仕事始めへの気持ちを静かに整えてくれました。明日からまた日常が始まりますが、今のこの感覚を忘れずに、一歩ずつ戻っていけたらと思います。

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